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Channel: マニアの戯言
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「君がくれたグッドライフ」

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Hin und weg 2014年 ドイツ作品

監督 クリスティアン・チューベルト
出演 フロリアン・ダーヴィト・フィッツ ユリア・コーシッツ ユルゲン・フォーゲル ミリアム・シュタイン フォルカー・ブルッフ ヴィクトリア・マイヤー ヨハネス・アルマイヤー ハンネローレ・エルスナー 

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)  
自宅にあるトレーニングマシーンで自転車こぎをしているハンス。
日々、体の自由がきかなくなってきているのを実感しそんな彼を妻のキキはそっと励ましていた。
その頃、妻マライケと久々にベッドを共にしようと誘うドミだったが、ダメだと断られ悶々としている中、友人の車に酔って乗り込んだフィンは、明日の旅行は苦痛でしかないと愚痴をこぼし、ミヒャエルは、夜中自宅に女性が訪ねてくるのだった。
毎年恒例の旅行が始まる朝、ドミ、マライケ、ミヒャエルがそれぞれの自転車でハンスとキキの家に集合していた。遅れてやっと弟のフィンが現れ今年の目的地ベルギーを目指し出発する。
途中のレストランで恒例の隣に座った相手に対しての無茶振りをそれぞれが書き、道中実行するか否かを互いの胸に秘めた後、ハンスの両親の家に立ち寄った面々。
そこで、ハンスからこの旅行の真の目的を知らされ、動揺するメンバーに対して弟のフィンは腹を立て出て行ってしまうのだった。

勝手な感想(自分の思い込み多々) 
こういう作品を見る度に幾度となく考えさせられるのだが、
個人的に長生きはしたくないと思っているので、賛否あるとは思いつつ、うらやましいなあと思えてしまう。

死を選べない日本が長寿国と言われるのもどうかと最近は思っているからだが。

同じような感じだと
ベネディクト・カンバーバッチ主演の「僕が星になるまえに」という作品があるが、あれは誰もが彼の最期が見えていて旅に出るし、あのラストはちょっと病人本人だけの自己満足にしか思えなかったのだが、
これは本人しか最期が見えてなくて旅に出るし、合法的に死を選んでいるので好感がもてるのだ。

ベルギーは尊厳死をさせてくれる国。

ネタバレするが、
ハンスはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し自分の行く末を自覚した今、まだ動けるこの時にと死を選ぶ。
実は彼の父親がこの病で他界していて、発症した本人同様周りの人間がどういう生活を強いられどういう苦労をしてきたか分かっていたから。
そんな生活を自分も身近にいる愛する人々にもさせたくない。だから彼は尊厳死を選んだ。
自分勝手だと思う人もいるかもしれないが、個人的にはそれは正解ではないかと思い彼の決断に大賛成。

生きててくれるだけで~という願いは、今現在では、逆にひどい事ではないかと思えるからだ。
一番苦しんでいるのは病に冒された本人。
その本人が生を望まないのであれば、生きているだけでというのは、健康な人間の身勝手にすぎないのでは?

生きている人間を殺す事は違法だが、人間は必ず誰もが死を迎える。
その時期が、わかりきっているならば、選んでもいいような気がする。自分はそう思えるからだ。

友人達も道中自分の人生を振り返る。
まさしく、「君がくれた~」となる。

いや~良い作品だよ。

で、
見るたびに、病気なフロリアン・ダーヴィト・フィッツ。(~_~;)
まともな彼を見てみたいよ。

そうそう、
今回も軽い女の子だったミリアムちゃん。
可愛かったなあ~その相手がフォーゲルだったのにはビックリでしたが、以外と似合っていたよ遊び人姿。
そうそう、
あれは意外と美しかったわ~。

そして、
軽い感じのブルッフ君もよかったよ。弟って役、なんか好きだなあ。

こういうドイツ作品大好き!

来年も戦争や戦犯だけでなく、こういうハートフルな作品もいっぱい公開して欲しいのでした。(^_^)v


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