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Channel: マニアの戯言
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「ナチスの犬」

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Süskind  2012年 オランダ・ドイツ作品

監督 ルドルフ・ヴァン・デン・ベルフ
出演 コルン・スピッツエンベルハー カール・マルコヴィクス ニンケ・ベーカイゼン

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
1942年ドイツ占領下のオランダ。オランダ系ユダヤ人は、公演、レストラン、学校の出入りを禁止されていた。自由を奪われ迫害されながらも最悪から逃れる為、屈辱を甘んじて受け入れていた。
工場で働く人々に指示を与えていたズスキンドは、迫害を逃れる為ドイツ軍の仕事に就いた。
改装した劇場へユダヤ人を連行し、そこから、ドイツへ輸送するまでの施設管理を請け負ったのだ。
ドイツ軍の責任者、フュンフテン大尉の酒好きを利用し、友達のふりをしながら、なんとか少しでも人々を救い出そうと作戦を立てるズスキンド。
そして、ドイツの輸送先が彼らを処刑する為のガス室だと分かった時、いままで以上に人々を救おうと奮闘するのだが・・・。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
同じような救出劇の題材を何本見ただろう。見る度に、ナチスの惨さを実感する。
上手く、救出してた彼らだったが、結局は、受け入れてくれる先の関係もあり、だんだん、あぶれてしまう。
なにせ、
子供の顔を見て、典型的なユダヤ人の顔はダメって受け入れてくれなかったのには、ちょっとひどいと思ったけども、ごもっともとも思えた。
危険を承知で受け入れてくれているんだものね、そこまで贅沢は言えないわな。

こういう行為は、何気ない行為でバレてしまう。そこが、ハラハラ、ドキドキものだった。
特に、子供絡みは、まじで、怖い。
思わぬ行動をとったりするからさ。

とはいえ、
ドイツ軍の大尉も気の毒に思えた。
少しは分かっていただろうけども、やっぱ何処かで嘘であって欲しいとも思っていたのかもしれない。意地悪だったけど、最後は教えてくれていたから。
彼は本当に友達だと思ってくれていたのかもしれないなあ。

まあ、その意地悪軍人を演じたのが、マルコヴィクスさん。
いつもながら、繊細な感じの優しそうだけども、時代だからという感じの意地悪感も漂っていた。
上手いよね。
寂しがり屋さんって感じの雰囲気もあったよ。

相変わらず、ハッピーエンドでない終わり方。しかし、相変わらず希望もある終わり方でもあった。
オチのパターンは分かっているとはいえ、やっぱ、何処かでは、ハッピーエンドを願わずにはいられない。

特にこんなドラマはね。(^_-)


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